ポスト・ヘヴィ・ロックのネクスト・レヴェル最先鋒、フーバスタンク。95年にロサンゼルスにて結成。ダン・エストリン（g）、ダグラス・ロブ（vo）、クリス・ヘッス（dr）、マークー・ラパレイネン（b）の４人組だ（ちなみにヴォーカルのダグラスは母親が日本人）。元々、アンダーグラウンドのポスト・グランジ・シーンでスカやファンクを基調としたサウンドを展開し、精力的なライヴ活動により地元で熱い支持を得る。98年に自主制作アルバム『They Sure Don't Make Basketball Shorts Like They Used To』を発表。その後、＜アイランド＞と契約し、01年にアルバム『フーバスタンク』でメジャー・デビューを果した（日本は02年４月発売）。ギターのダンがインキュバスのメンバーの幼馴染みで彼らのローディーを務めていたことから、そのスタイルが比較されるが、広い空間を感じさせるグルーヴと螺旋状に絡み合うような歪曲メロディという点は同じ匂いを感じさせる。このアルバムはプラチナ・ディスクに輝き、彼らはいきなりスターダムにのし上がった。03年12月には２ndアルバム『ザ・リーズン』をリリースし、さらに磨きのかかった堂々たるアメリカン・ロックを放っている。